株を始めてから半年、ちっとも儲かってません。
このままではいかん!ということで「バフェットの銘柄選択術」を読んで勉強しました。
いやー、目からウロコが落ちました。
ちなみに、ここで登場するバフェットという人は世界で2番目(1番はビルゲイツ)の金持ちらしく、有名人みたいです。
投資会社を経営していて、自分自身も投資で4兆円(!)の資産を保有しているらしい。国が買えそうですね。儲からないから買わないのか。
この本のおもしろいところは、株価は企業の収益性をあらわすんだ!という普通のことをまじめに言っているところです。僕は株価なんてニュースや噂で動くものだと思ってました。そんなわけはないんですよね。
もちろん、短期的に見てそういう場面があることは認めています。だから、雰囲気なんかで本来の価値よりも下がったときに買えと言っています。
そして投資額、つまり購入した株式の数あたりでその会社が上げた収益は投資した自分の利益であると考えるという、普通の意味の投資家の考え方をしなさいとも言っています。いや、ほんと、普通のことをいうってすごいことです。皮肉でなく感動しました。
ここにさらに複利の魔法が加わります。高い収益性を持っているなら、現金で返してもらうよりもそのまま運用してもらってもっと増やしてもらいたくなるわけです。だから配当はいらないと言っています。内部留保して事業の拡大に使ってほしいと。そりゃそうだ。
こういった展望があると、どういう企業をターゲットにするかが決まります。
まず、上がった収益は同程度の収益性を持つビジネスに再投資可能でなくてはならない。水平展開したり、収益性の高い企業を買収しないといけない。あがった利益を研究費だとか製造ラインの改善だとかにつぎ込むようでは複利の魔法が効かないわけですね。
もちろん、そもそも収益性の高い企業でなくてはいけないわけです。借金にまみれているなど言語道断、といったところでしょう。
最後は投資の利率を上げるために、安い値段で株を購入しなくてはならない、となります。
じゃあそういった企業はどんな特徴があるかという感じで話が進みます。
結論からいうと、ブランド力の強い市場独占型企業らしいです。
競争相手がいないから価格競争に巻き込まれることもなく、常に新商品を開発する必要もなく、多少は無駄な作業を繰り返しても構わないわけですね。前だけ向いてりゃいいわけです。こりゃ楽だ。
で、実は僕が一番おもしろいなあと思ったのはこのあたりです。
よく産官学の共同だとかでバイオだとかナノテクのベンチャーなんかがでてきてますが、バフェットさんはそんな高度な技術には投資しないわけですね。きっと天才な経営者のカルロス・ゴーンが運営してる会社にも投資してないわけです。
投資するのは凡人経営者と最先端の技術からはほど遠い社員たちでも利益を上げられるブランド力をもった会社なわけですよ。びっくりですね。
たしかに雑誌なんか読んでると、すごい人がいっぱい出てくるわけですよ。経営にしてもマーケティングにしても製造にしても、これは真似できないだろうって人がいっぱいいる。見るたびに泣けます。
でも、実はそうでなければ戦えない舞台に上ってしまっただけなんですね。
左団扇で鼻くそほじりながらでも儲かる商売、なんていうと怠惰で馬鹿な人間だなんて思われそうだけど、方向性はあっているわけです。
そういう状態に早くなれるように舵をとらないといけないんだなあ、と思いました。会社も自分も。
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