スカイダイビングに行ってきました。
新年らしく、今年も新しい世界に飛び込んでみようかと。
黄色い線の外側に飛び込むよりは、だいぶお安いですし。
まずは上がらないといけないので、飛行場に行きます。
上がって落ちる。そこに空があるから。
埼玉の桶川駅からバスで10分ほどの場所です。
そんな場所なのに、集合は朝9時です。
おちおち戦隊シリーズも見られません。
予想通り電車は空いてました。
実は、センター試験の日だったみたいです。
ドキドキだって受験生に負けていられません。
飛行場について、受付を済ませます。
死んだらここに連絡が行くんだろうな。
そんな気持ちで書きました。
残念なことに、遺書は用意してありませんでした。
後はやることないので、タバコ吸ったり、挨拶したりしてました。
外人が地面でエビ反りになったり、女の子がパイプにつかまったりしてます。
「フムフム、なんかそんな感じで落ちたりするんだな」
とか思いながら、順番を待ってました。
「今日はよろしくお願いします!」
お兄さんが来ました。
「これつけてください」とか言われて、ベルトをカチャカチャ締めます。
「じゃあ、行きましょう!」
なんか、気がついたら車で移動してました。
飛行機が見えてきます。ちっちゃい。
椅子なんかもなくて、がらんどうな機体に乗り込みます。
テレビなんかで見たような感じですね。
10人も入ればいっぱいです、たぶん。
みんな密着していて、妙にテンション高いです。
エンジンの音が、ブーンと鳴り出して、飛行機が動き始めます。
よく見るとドアもペコペコだし、動き始めると羽がプラプラ揺れてます。
なんか、この、空間、いや。
とか思い始めたら飛び始めてました。
ペコペコ、プラプラのまま浮き始めます。すでに怖いです。
高い、というのはそれだけで怖いんですね。しかもペコプラ。
それでも、何百メートルかまで上がってくると、そんなに怖くなくなってきます。
地面がリアルじゃなくなると言うか、そんな感じです。
で、よく考えてみると、ベルトつけて空まで来たけど、まだ何ひとつ説明されてないな。
知らないってなにやら怖いです。
怖くて、知らなくって、想像していて、
パラシュートつけないまま飛び降りた自分が出てきて、ムチャクチャ怖くなりました。
絶望ってこういう気持ちなんだ。あ、いつの間にか涙が。。
上空に着くと、叫ぶ間もなく、パタパタ落ちていきます。
一番奥に座っていたので、押し出すような感じで進みます。
さっきまでペコペコだったところが、空になってます。
気が狂ってるとしか思えない人たちが、パラパラ散っていきます。
うん、僕に、カミカゼは、ムリだ。
辞世の句を読むスキもなく、飛び出します。てか落とされます。
時間があっても怖くなるだけだから、わざとそうしてるんでしょうね。
落ちてる間は、落ちてる怖さでいっぱいです。
「早く地面に帰りたい!」
シータの言葉の意味がやっとわかりました。
上がって怖くて、落ちて怖い。一体何をしに来たのか。
恐怖で目が開くってことを初めて実感しました。ちょっとあゆに近づけました。
パラシュートが開くと、あとは空中散歩って感じでした。
まあ、それまでがそれまでなだけに。
天気も良くて爽快でした。
意外とパンツも濡れてなかったし。
で、終わり。
まさに一瞬の出来事。
今でも、上空で
「パラシュートなしで落ちたらどうしよう。。」
とか考えてたことを思い出すと、手につめたい汗をかくことができます。
新しいスキル手に入れちゃいましたね。
0 件のコメント:
コメントを投稿