2009年1月18日日曜日

スカイダイビング

スカイダイビングに行ってきました。
新年らしく、今年も新しい世界に飛び込んでみようかと。
黄色い線の外側に飛び込むよりは、だいぶお安いですし。


まずは上がらないといけないので、飛行場に行きます。
上がって落ちる。そこに空があるから。
埼玉の桶川駅からバスで10分ほどの場所です。

そんな場所なのに、集合は朝9時です。
おちおち戦隊シリーズも見られません。
予想通り電車は空いてました。
実は、センター試験の日だったみたいです。
ドキドキだって受験生に負けていられません。


飛行場について、受付を済ませます。
死んだらここに連絡が行くんだろうな。
そんな気持ちで書きました。
残念なことに、遺書は用意してありませんでした。

後はやることないので、タバコ吸ったり、挨拶したりしてました。
外人が地面でエビ反りになったり、女の子がパイプにつかまったりしてます。
「フムフム、なんかそんな感じで落ちたりするんだな」
とか思いながら、順番を待ってました。

「今日はよろしくお願いします!」
お兄さんが来ました。
「これつけてください」とか言われて、ベルトをカチャカチャ締めます。
「じゃあ、行きましょう!」
なんか、気がついたら車で移動してました。

飛行機が見えてきます。ちっちゃい。
椅子なんかもなくて、がらんどうな機体に乗り込みます。
テレビなんかで見たような感じですね。
10人も入ればいっぱいです、たぶん。
みんな密着していて、妙にテンション高いです。

エンジンの音が、ブーンと鳴り出して、飛行機が動き始めます。
よく見るとドアもペコペコだし、動き始めると羽がプラプラ揺れてます。
なんか、この、空間、いや。
とか思い始めたら飛び始めてました。
ペコペコ、プラプラのまま浮き始めます。すでに怖いです。
高い、というのはそれだけで怖いんですね。しかもペコプラ。


それでも、何百メートルかまで上がってくると、そんなに怖くなくなってきます。
地面がリアルじゃなくなると言うか、そんな感じです。
で、よく考えてみると、ベルトつけて空まで来たけど、まだ何ひとつ説明されてないな。
知らないってなにやら怖いです。

怖くて、知らなくって、想像していて、
パラシュートつけないまま飛び降りた自分が出てきて、ムチャクチャ怖くなりました。
絶望ってこういう気持ちなんだ。あ、いつの間にか涙が。。


上空に着くと、叫ぶ間もなく、パタパタ落ちていきます。
一番奥に座っていたので、押し出すような感じで進みます。
さっきまでペコペコだったところが、空になってます。
気が狂ってるとしか思えない人たちが、パラパラ散っていきます。
うん、僕に、カミカゼは、ムリだ。

辞世の句を読むスキもなく、飛び出します。てか落とされます。
時間があっても怖くなるだけだから、わざとそうしてるんでしょうね。

落ちてる間は、落ちてる怖さでいっぱいです。
「早く地面に帰りたい!」
シータの言葉の意味がやっとわかりました。
上がって怖くて、落ちて怖い。一体何をしに来たのか。
恐怖で目が開くってことを初めて実感しました。ちょっとあゆに近づけました。

パラシュートが開くと、あとは空中散歩って感じでした。
まあ、それまでがそれまでなだけに。
天気も良くて爽快でした。
意外とパンツも濡れてなかったし。

で、終わり。
まさに一瞬の出来事。


今でも、上空で
「パラシュートなしで落ちたらどうしよう。。」
とか考えてたことを思い出すと、手につめたい汗をかくことができます。

新しいスキル手に入れちゃいましたね。

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