2006年5月15日月曜日

硝煙反応

ちっ、また人を撃っちまった。
あいつも馬鹿だよな。くだらない意地を張らなきゃ命まではなくさないのによ。

後始末はワンを呼んだから大丈夫だろ。
いつも一体どうやって死体を片付けてるのか知らねえが、薄気味の悪いやつだ。
後はこの腕だな。
そのつもりのときは肘までコンビニの袋に入れてからチャカを握るんだが。


てなわけで、実弾射撃場に行ってきました。
硝煙反応がでないようにするよりはまっとうな理由を作るほうが簡単です。
まあ、実際どうだか知りませんが。
From 射撃


淮海路にある射撃場に行ってきました。
道端でビデオ流しながら呼び込みしてるし、ビルもかなり古汚い感じでした。
”暴発”
という言葉が頭をよぎりますが、何事もやってみないといけません。

エレベータを降りると受付。
どの銃にするんだ?と聞いてきます。
悩んだ末、スタンダードな拳銃にしました。
他にも口径の大きいマグナムやライフル銃もありました。
散弾銃にも興味があったんですが、それはさすがに置いてませんでした。まあ、後から考えるとそんなの撃った日には破産です。

弾は1発8元。引き金1回引くのと、サイゼリアのスパゲティーが同じ値段です。
マグナムは大きな弾なので値段も高め。15元でした。
10分だか15分くらいで100発ほど撃って1000元かかりました。
1ドルもついに7元台になったというのにこんなことしてていいんでしょうか。使いすぎですね。

拳銃を選ぶと、すぐに射撃場へ。
エレベータ降りてから拳銃握るまで3分くらいです。
安全上の注意やら銃の使い方など、なんの説明もない。ま、まあ、大陸ですし。

狭い個室で的に向かってパンパパパン。
そのとき気になったんですが、最近のゲームのやりすぎで目が悪くなったような。。。
後で文字とか見てみるとやっぱりそんな気がします。手術後だけにショック大きいです。

すぐ隣で係の人が弾を込めてくれてます。
そのときは「落ち着かないな~」くらいに思ってたんですが、今考えるとあれは監視なのかも知れません。
拳銃持って暴れだしたら大変ですからね。
あれだけ狭い部屋で隣にいれば、変な気を起こしてもすぐに押えつけられてしまう自信があります。えっへん。

しばらく撃ってみて、ちゃんとした撃ち方を知りたくなったので、係の人に撃ってもらいました。
なるほどね、そういう風に構えるのか。握り方なんかもやっとわかった。
それにしても係の人は1発で当ててました。さすがです。
そしたらその後は、「狙いが右上に寄ってる」だとか「引き金はもっとゆっくり引くんだ」とか少し教えてもらえるようになりました。

撃ち終わったら使っていた的がもらえます。
黒い部分にも結構当たってます。
射撃の才能あったかな。でも、無味乾燥でおもしろくないです。
どうせやるなら弓道なんかの方がいいと思いました。
From 射撃



銃は怖いです。恐ろしくお手軽でした。
反動も思ってたより少なかったし、子供の頃おもちゃのピストルで遊んだよりも興奮しなかったです。
あんなに簡単な装置で人に致命傷を与えられるなんて恐ろしい。
手ごたえのなさが実感を奪いそうで怖いです。

日本も中国も銃のない社会でよかった。
昔、北米に行っていた友達が「向こうでは銃をもつ自由も保護されているんだ」とか言っていましたが、気違い沙汰です。

銃を持たない人間の安全は保護されていないわけですから。
ほとんどの人が防衛のために銃を持っているのだとしたら、「銃を持たない自由」は現実的に保護されていないわけですし。
それなら核兵器をもつ自由も認めてもらってですね、「僕の心臓が止まったら、アメリカ全土で核爆発が起こるよ」くらいの保険を買いたいです。

その「自由の国」が、危ない人と銃の組み合わせがどれほど危険かを証明し続けてるってのも皮肉な話ですね。
それに、相互確証破壊がいかに有効かは冷戦で証明済みです。


ゴルゴ13はやっぱりすごい、ってわかりました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

中国もちょっと田舎に行くとフツーに銃を売ってます。

おもちゃの銃が置いてあって…。

本物は奥から出てきます。

kumicho さんのコメント...

げげー!
そうなんだ。

ショック。
まあ、お金があればなんでも買えそうな雰囲気は感じてましたが。。。