2008年1月10日木曜日

ドライ・東京


向かいの席の人が電車から降りました。
メガネケース?のようなものを残して。

その人の隣の人も降りようとして、すぐに気がつきました。
「あれ、これ、忘れて行ってるよね?」
という雰囲気を体で示してます。
手を伸ばして、引っ込めて、また伸ばそうとして、振り返って降りていきました。

で、取り残されたメガネケース?の写真です。


後から乗ってきた隣の二人組み。
女の子:「あれ、なんだろ。忘れ物かな~」
男の子:「オレも気になってたんだよ」
終わり。

こういうの、集団無知といいます。
なにが正しいのか、みんな知ってるんだけど、
他の人はなにもしないし、もしかして自分が正しいと思ってることをすると、
すさまじく変なことしてると思われるんじゃないか。

昔、アメリカでアパートの中庭で人殺しがあったらしいです。
被害者は叫んでいたし、実際に死ぬまで何十分かあったらしい。
アパートの住人はみんな気がついていたけど、助けはおろか、警察に連絡すらしなかったとか。

とか考えながら、真性無知な僕は、カメラで写真を撮ってました。


降りようと思っていた駅で、一緒に降りたおばさんがちゃんと駅員に届けていました。
よかったよかった。
や、僕もおばさんがいなければ、届けるつもりだったんですよ!


ちなみに。
この話の応用で、危ない状況で助けを求めるときには、集団に助けを求めてはいけないそうです。
顔を見合わせて、誰も助けてくれない可能性が高いわけですね。
「そこのチンピラ顔のあなた、助けて!」
みたいに、特定の人に求めるのがよいです。
あえて無視したくなりますが。

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