わたしのなかのあなた (Hayakawa Novels)
姉に臓器を提供するために生まれたアナちゃん。
これ以上臓器の提供はしたくないと、母親を相手に裁判を起こします。
なんかそんな感じの、結構重いお話です。
後半、えっ!って言うのが続きます。
まあ、それは読んでのお楽しみですね。
でも僕はあんまり驚かなかったです。なぜなら予想できたから。
普段、推理小説読んでても、犯人探しすらしない僕がなぜ予想できたのか。
僕はあとがきを先に読むのが好きなんですね。
で、この本でもあとがきを読もうと思って後ろをめくると、目に飛び込むタイトル。
かなりネタばれです。
この本は、感情移入のさせ方がうまいなーって思いました。
まあ、僕がうまいなーなんて思うってことは、やり方がヘタってことなんですけどね。
最初は、「もう私の体を切り刻まれるのは嫌なの!」で始まります。
たぶん、ほとんどの人はそうだろなあって思いますよね。
でも途中で、「臓器なりを提供する人には精神面でよい効果がある」ってことがわかります。
もしかしたら臓器移植関係者の間では常識なのかも知れません。
だけど、最初から知ってたら微妙な感じです。
それじゃあ、アナが求めているのはなんなのか。
。。。人間ってほんとうにすばらしいですね。
かなり略しました。あんまり書きすぎるのもよくないな。
最後の最後で大どんでん返しです。
そういやmixiで、「中国人は臓器も汚染されてる。いらない。」って言ってる人がいました。
いいとこついてるかもしれません。
環境のコストが問題になってますね。値段がつけにくいですから。
きれいな場所で育った臓器が高値になれば、このあたりの問題は市場的に解決されそうです。
もちろん、臓器ごとにRFIDで管理します。おぉ、近未来的。
なので、日本が臓器市場を作るべきじゃないですかね。
そろそろ、「タブーのない国」の強みを生かさないと。
ハリーポッターごときで神様がどうこう言い出す国に任せておいたら進みません。
魚を生で食べる国ですから。臓器を売買したところで変わりませんって。
一応、取引価格の数パーセントでも「恵まれない国の子供たち」への医療に使えばいいですね。
たぶん、臓器のために殺される子供より、多くの子供の命を救えると思います。
アフリカ産の「目」なんかは高値で売れそうですし。
そうなると経済格差も解消できますね。
次回の選挙の争点になるな。
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