第41回文芸賞の受賞シリーズ。
僕が勝手にシリーズとか言ってるだけですが。
舞台は高校。転校生、野ブタがやってきます。
あまりにも気持ち悪いその転校生はあっと言う間にいじめられっこになるんですが、ここで人気者の主人公が彼をプロデュース。どんどん人気者になっていきます。スターへの階段を掴んだわけですね。
ところが、ある事件をきっかけに今度は主人公が階段を転げ落ちていきます。
気がつくとかつての人気者は教室でひとりぼっちです。結構、べたな展開といえばそうなんですが。
。。。せつない! むちゃくちゃせつないです。
野ブタに同情されるのを嫌ってつっぱねてしまう、中途半端なプライド。
ひとりになって初めて彼女役(彼は人を好きにならない)のことを好きだと思う、その直後にとった行動で彼女も失ってしまう。で、野ブタとくっつく、と。
すごくいい感じ。
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