2007年5月16日水曜日

まっとうな経済学


まっとうな経済学。
なんかふざけたタイトルです。そこにひかれて買ってしまいました。

で、内容なんですが、「このコーヒー屋を経済学者が見ると」みたいに進んでいきます。
小難しい話はでてきませんが、なんか、いちいちいいとこついてる気がします。
読み終わると、度数のあったメガネにかけなおしたみたいに世の中がはっきり見える、ような気がします。
なんか気がしてばっかりですね。小心さがバレたか。

いつものように思いました。
「子供のころにこれ読んでたら、経済学者になったのにな」
いや、ほんとに思うんですが。

今週のR25に老人介護の問題が載ってました。
国が価格やそのサービスを決定しているために、思うようにサービスできない。
指定どおりにすると、納得いかない。
思うとおりにやると、お金(国からの補助金)がもらえない。
結果、看護する人がすぐやめちゃうらしいです。

こんな問題、この本を読めばすぐに解決策が浮かびます。
国は介護サービスの値段や内容を決めるのをやめる。
それらの補助もやめる。
介護サービスを受ける資格のある人には、一定の金額を給付する。
これです。

国がサービスを決めるのにはムリがあります。
だからそこは自由競争市場にゆだねる。
貧しい人にも介護が行き届くように、最低限のサービス分の給付金を分配する。
その給付金の使い方は受給者に選ばせる。
この方法なら競争をゆがめないし、利用者は最低限のサービスを維持できます。
結果は多様なサービスが価格競争で安くなり、利用者も好きなサービスを安価に受けることができるわけですね。

てな感じで、経済学ってほんとうにすばらしいですね。
自由競争っていうと過酷なイメージがありますが、ほんとうはありがたい。
大きな愛ってことですね。
今までも「デザイナーになりたい」だとか「数学者になりたい」だとか言ってました。
でも、経済学者ならほんとになれたんじゃないか、って気になれる本です。

そろそろ学生でもやってみようかな。タイミング的にも。

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