「吉原炎上」を見ました。
ちょっと古い映画です。なつかしい。
騙し騙され、やっと幸せをつかんだと思ったらあっという間に不幸に逆戻り、っていう救いのない映画です。主人公もその中で凛として生きて「花魁道中」という夢をかなえるのですが、なんだか孤独です。たぶん、映画の中ではほとんど笑うシーンがない気がします。
この間読んだ「さくらん」ってマンガも吉原の話で、そのときも思ったのですが「まじめに生きないといけないなあ」とか考えてしまいます。なんでそう思うのかわかりませんが、なぜかそうなんですね。間延びした時間を生きている気にさせられるんです。
そんな感じで考えさせられたりもするので、お薦めです。ぜひぜひ。
しかし、もったいないですね。映画で見た吉原は、こんな町が少しくらいはあったほうがおもしろいのに、という感じがしました。燃えちゃったんだからしょうがないといえばそれまでなんですが。神社やお寺をがんばって残すよりもよほどいい気がします。
ちょっと話はそれますが、風俗やギャンブルを禁止するのはもう止めた方がいいんじゃないかな、と思います。
禁酒法時代が一番お酒で儲かったとかなんてこともあるし、禁止すると儲かるという話はよくあります。日本では風俗にしろギャンブルにしろ禁止ではなくて保護してるだけですしね。
JRAやパチンコ店の還元率は世界的に見てとても低いみたい。保護されてるからぼったくれるわけですね。宝くじもそう。借金の金利みたいに還元率の下限を決めたりする方がよほど健康的な気がします。スポーツで汗を流すほうがもっと健康的ですが。みんながマッチョで爽やか笑顔、いやだなあ。
ちょっと前にはやってた援助交際なんかも結局、アルバイトするよりもはるかに相場が高いからあれだけ広まったと思ってます。軽く価値観を崩壊させる相場なんですね。おじさんと女子高生だったからよかったけど、千葉県と埼玉県だったら内戦に突入してます。買ってる人も、近くに気楽に使えるお店があったらあんな(どんなか知りませんが)面倒な手続きを踏むとは思えない。皮肉にもちゃんと資本主義経済が機能した結果だなと僕は思うのですが。
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