2005年11月30日水曜日

憲法と天皇制


憲法と天皇制。
タイトルを見ただけで読む気が90%ぐらいそがれます。

でもこれが意外におもしろい。読んだ僕もびっくりです。

最初に憲法で規定されている天皇が説明されます。また読む気がなくなりそうです。
第1xx代目の天皇。普通ですよね。
でも、本当は日本国憲法ができてからはまだ3代目。
正確に言うなら、天皇家の第1xx代目の当主(?)が3代目の(日本国憲法で規定する)天皇に即位した、ですか。
こういうの、すかっとします。

天皇が象徴であることはみなさんご存知だと思いますが、こんなことで「象徴であるというのは、天皇と人民のとの歴史的な関係を表したものである」とかなんだかと法学者たちは言い合ってるそうです。馬鹿ですね。
なんとなく賢くて近寄りがたい人たちだったのが、急にテレビに出てきてもおかしくないくらいに滑稽に思えます。

そのあと天皇制の変遷が書かれています。
これもなるほどなあ、と結構おもしろく読めます。
子供の頃、「君が代」が国歌かどうかでテレビなんかが騒いでた熱気がいまさら少し理解できました。

靖国神社って「国家のため」に戦った戦死者を弔うところだと思ってたんですが、「天皇のため」に死んだ人を弔う場所だったんですね。
考えてみれば、「神社」→「神道」→「天皇」ってなるんだから当たり前ですけど、今の今まで気がつきませんでした。
そりゃ参拝するしないで外国から文句も言われるわな、という感じです。
というか、政教分離から言ってもおかしいんですよね。神道だし。

そんな感じで「興味ないなあ」とか「日本国民だもの、わかってますよ」的なことが、がらがら崩れていって快感です。

これは日本国民なら読んでおくべきかと。

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