2006年2月4日土曜日

歴史の終わり


歴史の終わり。
世界の終わりとか人類の終わりではないです。

自由主義と民主主義が人類の持つ最後、それより安定したものはないという意味で最高、の形態かどうかを論じてます。
もしそうであるなら、著者のフランシス・フクヤマさん曰く「もう歴史は終わった」ということらしいです。

これを読んで哲学のすごさにびびりました。


「(日本は)早く北朝鮮と戦争始めないかな」
どのくらい前だったか、ちょっと軍事マニアな友人とこんな会話をしてました。
まあ、つまり、退屈だったんですね。僕たち。

なんと、こんな会話をする僕らのことを、ヘーゲルはとうの昔に予言していました!
歴史の最後に登場する人物として描かれていたんですね。
自由主義とそれを支える相対主義によってあらゆる価値感は等しく意味がある、つまりどれにも意味がなくなってしまって、人は利己的な快楽だけを求めるようになる。あぁ、たしかに。
そうすると、自分自身を尊敬できなくなるので、欲求を満たすために戦争など、多大な犠牲を伴う行動に駆られてしまうんですね。なるほどね~。

ちなみに、ヘーゲルの研究者でもあったコジェーブと言う哲学者は、「歴史の終わった世界では、哲学も終わりを迎えた」と考えたらしいです。
それで、学者であることを辞めて官僚になったらしいです。なにやらかっこいいですね。
せっかく哲学に興味を持ったら、もう終わっていたとは。個人的にはちょっと悲しいです。

ソ連の崩壊や独裁者による国家の興亡、世界大戦の始まりまで一貫した主張で説明されていて、とてもすっきりします。まさに爽快。
結局、歴史が終わったのかどうかについてはちゃんと証明できていない気がしましたが、読むと、とても頭がよくなった気分になれます。
「もう歴史は終わったし、哲学も死んじゃったんだよなあ。」なんてニヒルに構えたい人には最適です。数日は酔えます。返品保証もつけます。


最後に注意。
僕はよくやるんですが、あとがきを先に読んで判断すると痛い目にあいます。
訳者の渡部昇一って人が書いてますが、通して読んだ後だと読んでるほうが恥ずかしいくらいのあとがきを書いてます。
気をつけましょう。

2 件のコメント:

kumicho さんのコメント...

そうなんや。
貸しとくれ。ちょうど本も尽きた。。

kumicho さんのコメント...

えー。残念。

そういえば、そろそろ実家に帰りたいでしょ?!