2006年2月23日木曜日

宗男の言い分


佐藤さんの国家の罠に出てきていたので読みました。
まさにタイトル通り、宗男さんの言い分が載ってます。

ここで紹介しておいてなんですが、大して面白くないです。
内容は、いくつかの疑惑(彼は疑惑の総合商社)について著者が宗男さんに尋ねる形で進みます。
で、宗男さんがいいこと言うんですよね。
それに対して、なんの反論もない。
たまにしつこく聞いてますが、なにか事実を示すこともないので、読んでても物足りない。
別に、無理に攻め立てる必要はないんですが、あまりに一方的なんですね。

宗男さんが、まったく公明正大なのかどうかはわかりません。
でも、ちゃんと政治家として仕事してるなあ、というのが読み終わった印象です。
ちゃんと仕事してるのにこんなにやられてかわいそうだなあ、という気に少しなります。

でも、あれだけ叩かれて、すっかり悪役。
平和な日本は、もう戦略的に外交問題に取り組んだりする政治家を必要としていないってことなんでしょうね。
田中さんみたいに、わかりやすくて、戦略なしで、なんとなく悪そうな人をとりあえず攻撃するような政治家が受けるのか。

あ!
なんとなくブッシュもそんな感じですね。
彼は戦略はありそうだけど、発言は明瞭、意味不明ですからね。
とりあえず敵を作って、よくわからないうちに攻撃するところも似てますね。

佐藤さんの本と合わせて、時代が変わったんだろうなあ、という気にさせられます。
最後のハードボイルドたちの様子を知りたい方はどうぞ。

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