2006年2月9日木曜日

ローマ帝国衰亡史


ローマ帝国の衰亡についての本です。
興亡ではありません。衰えてゆくばかり。

エドワード・ギボンが書いてます。
本当は全巻で10冊を超える大著ですが、僕が読んだのは要約。
それすらもなかなか読む気にならなくて、結局今持ってる本の中で最後になりました。
なので読む本ないです。誰かください。

歴史の終わった世界」で歴史を振り返ってみるのもいいもんですね。
とっつきにくさの割には読み始めたらスラスラ読めました。
かなり本編とは関係ないですが、キリストの誕生が西暦0年じゃないことを知ってびっくりしました。
2000年はともかく、1000年の騒ぎはなんだったんだ。

一番共感したのは、ローマ帝国の文化です。
貴族たちが私財を投入して作った、闘技場、道路、水道橋、欲情、もとい、浴場!
2000年も前から欲情もとい浴場は欠かせない娯楽だったんですねえ。
最近ひたすら温泉通いの僕はすごく納得がいきました。

ローマ中心だった世界が次第に均質化していく様子や、キリスト教が世界を蝕んでいく様子がおもしろいです。
ローマって多神教だったんですね。
最後はゲルマン民族に滅ぼされてしまうんですが、当事者でもないのにその様子に少し不愉快になりました。後から来て横取り、みたいな感じです。
まあ、そんなことがあってもフランスからスペイン、イギリスからアメリカへと世界の中心は移っていくんですね。
そろそろインドあたりにがんばってほしいです。いや、なんとなく。


話はそれますが、以前「歴史の終わり」を貸してほしいという知人がいたので貸しました。
その友人がこの本を見ていった言葉、
「これもかっこいいな」
本をその厚みで判断する人だったんですね。引きました。
さんざんお勧めしたのはなんだったんだ。。。

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