李御寧が書いてます。韓国人。
中国、韓国、日本がジャンケンのように、どれかひとつが強いのではなく共生していこうというお話。
内容もおもしろいのですが、この人の知識が凄まじい。
最初の3ページくらいで「これは尋常じゃないな」というのがわかります。
古今東西、あらゆる文献や単語が飛び出てきます。これだけ博学な人は世界でも数人くらいじゃなかろうか、というくらいです。
これはあまりいいことではないと思いますが、あまりに凄まじいので内容がかすみます。慣れるまではただ唸ってました。
あと気になるのは、あちこち飛び回る知識と内容の間に少しギャップがあって、こじつけみたいなものもちらほらしてます。いいこと書いてるのにもったいない。
もともと論文として発表する予定のものを一般用に書き足したらしいので無理があったのかも知れません。
それでも、「なんだ、こいつは!」なんていう部分と、「なるほどなあ」っていう内容で2度楽しめます。
ひさしぶりに小説以外の本もおもしろいなあと思える本でした。
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