2006年10月26日木曜日

ユダヤ5000年の知恵


ぱっと見、あやしい感じのする表紙ですが、普通の本です。
ユダヤ人について書いてあるような、ユダヤ教について書いてあるような。

と言っても、ユダヤ教の人をユダヤ人と呼ぶらしいので、どっちでもいいですね。
言語や人種でユダヤ人と決まってるわけではないそうです。
ラモスを日本人と思ってる日本人がどれだけいるのか考えると、懐の深さが違いますね。

本の最初に、なぜこの本を書いたのかが書かれてます。
ビルゲイツやアインシュタインがユダヤ人だと聞いたら読んでみたくなります。
まあ、ビルゲイツはウソらしいですが。騙された。

大部分はタルムードの紹介で、じゃあタルムードがなにかというと、ユダヤの偉い人の逸話や格言を集めたものです。
これがおもしろいです。
なんというか、こう、屁理屈なんですね。
一休さんに近いものがあります。だから読んでておもしろいです。
こんなことばっかり考えてる連中なんだ、と思うと僕もユダヤ人になりたくなってきました。
役に立たないこと考えるの好きなんですよね。
まあ、ユダヤの教えの中では、勉強ばっかりして社会に出ないのはいけないことみたいですが。

そんなところも含めて、いいところはとても現実的なことですね。
ユダヤ人は体を傷つけることが許されていません。
なので、傷つける可能性があるから、髭剃りも許されてなかったんですね。
ところが、電気カミソリが登場すると、これで怪我する人はいないから、っていうんで髭剃りできるようになりました。
こういうの、よくある宗教では伝統の名の下に認められなさそうです。

他にも、仏教やキリスト教と違って、禁欲的なところがないのもおもしろい。
快楽を伴わないセックスは禁止だそうです。
神様から与えられた喜びを拒否してはいけないんですね。
といっても、快楽ばかり求めてもいけなくて、中庸が大事だと言ってます。
中庸ってよく出てきます。いいですね。

セックスはいけないいけない。とか言いながら、とっても恥ずかしい新婦の服とか考える、狂った神父よりいいです。
輪廻転生の輪から抜け出して極楽浄土に行くために一日中土の中に埋まってる行者にも教えてあげたいです。
他にも予定があるから、とか言って、仏もないのにお経あげて、しかも読んでない間はだるそうにぐらぐらしてて、最後にはちゃんとお布施をもらっていくような坊主には教えてあげなくていいです。
わざわざ不快にしてくれるような宗教なんていらない。

つまり、僕、ユダヤ人になりました。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お、これかー!

逸話や格言集って好きなんだよな~
読んでみる読んでみる。

匿名 さんのコメント...

私もユダヤ人になることを考慮したい!

kumicho、本どこで買ってるの?

kumicho さんのコメント...

> シュユリ さん
読んでみな読んでみな。
ユダヤ人ていいなあって思う。
でも、イスラエル見てると実感ないけどね。

> まちゃこ さん
一緒にユダヤ人になりましょう。

本はアマゾンで買ってるよ。
インターネットは便利だなあ。